

ついに、フェイスブックの独自仮想通貨プロジェクト「リブラ(libra)」のホワイトペーパーが18日に公開されました。
ホワイトペーパーでは「数十億人の人々に力を与え、シンプルなグローバル通貨と金融インフラを可能にすること」と掲げられています。
- 安全でスケーラブルで信頼性の高いブロックチェーンを基盤とする
- 実態価値を付与するための資産のリザーブを裏付けとする
- エコシステムの発展を目指す独立したLibra協会がLibraを運営する
Libraブロックチェーンの目標
リブラはブロックチェーンについてホワイトペーパーで以下のように述べています。
Libraブロックチェーンの目標は多くの人びとの日々のファイナンシャルニーズを満たすような新しいグローバル通貨をはじめとするさまざまな金融サービスのための、強固な基盤を提供することです。既存の選択肢を評価する過程で、 私たちは以下の3つの要件に基づき新しいブロックチェーンを開発することを決めました。
- 数十億のアカウントに対応できるスケーラビリティ。特に、高い取引スループット、低遅延性、効率的で容量の 大きいストレージシステムを構築
- 堅固なセキュリティ、資金や財務情報の安全を確保
- Libraエコシステムのガバナンスを可能にすると共に、金融サービスのさらなるイノベーションを可能にすること
さらにLibraブロックチェーンを利用することで「住んでいる所や職業や収入に関係なく、SMSの手軽さと安さで世界中のどこにでも送金できるようにする」と主張しています。
また、パートナーとしてMastercard、Visa、PayPal、Coinbase、Uberなど多数の企業が参加して、2020年前半に運用開始が予定されています。
リブラに期待されること
既存の国境を越えた送金には数日単位の時間がかかりコストも高いため、銀行口座を持たない人々にとって大きな負担となっています。フェイスブックは、リブラを使って「まるでメールを送るかのようにお金を送れるような世界」を実現してくれるかもしれません。
創業メンバー(企業)
- 決済企業:マスターカード、Paypal、PayU、ストライプ、 VISA
- テクノロジー・マーケットプレイス:ブッキングホールディングス、eBay、 フェイスブック子会社のCalibra,、ファーフェッチ、リフト、メルカドパゴ,、スポティファイ AB、ウーバーテクノロジーズ
- 通信:イリアド, ボーダフォングループ
- ブロックチェーン: アンカレッジ、 Bison Trails、コインべース、ザポ
- ベンチャーキャピタル: アンドリーセン・ホロウィッツ, ブレイクスルー・イニシアチブ、リビット・
キャピタル、スライブキャピタル、ユニオンスクエア・ベンチャーズ - 非営利組織、多国間組織、学術機関: クリエイティブ・ディストラクション・ラボ、キヴァ、メルシー・コープス、Women’s World Banking
まとめ
リブラは今後100社近く参加企業を募り、2020年前半までに立ち上げを目指す。また、最初はプライベートなブロックチェーンでリブラを始め、長期的にはパブリックに移行する予定だと言われています。今後の動きに増々期待が持てますね!